話し方上達のポイント その2

話し方上達のポイント その2
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カラ言葉は使わない

「しっかり掃除しなさい」「ちゃんとやりなさい」では伝わらないですよね。

これは私が小学校の先生方とワークショップを実施した時にお伝えした言葉です。先生方は日ごろ生徒に学業の指導から生活指導まで多岐にわたる指導をされていますが、その大部分がこの「しっかり」や「ちゃんと」だったりすることが多いという事なのです。

私はこれらの言葉を「カラ言葉」と言っています。中身を何も伝えない空の言葉。
先生の中ではおそらく「廊下の隅までほこりがないように掃除しなさい」あるいは「計画を立てて、それを確実にこなすように日々実行していかないと成績は上がらないよ」という事が伝えたかったのだと思うのですが、それをカラ言葉を使って生徒に伝えたところで、具体的な行動には結びつかないのです。言語化されていない思いは、伝わらないのです。それは話し手の責任です。どんなに言っても聞かない(効かない)のは、話し手のメッセージ自身に具体性が欠けているからという場合が多いものです。これは我々記者やアナウンサー、教育関係者だけにとどまらず、会社組織においても言葉で目の前の人の心を変容し、行動に移してもらう事はやっていますよね。

話し方を学ぶ目的は、流ちょうに話すうわべのスキルを身に付けることではないと思っています。その先のビジネスの成功や生徒の心を揺らす事、行動が変わることで、クラスが、組織が変わっていくことだと思っています。そんな時に心にとめてみてください。「カラ言葉は使わない」と。

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